携帯でYahoo!ニュースをよく見てるのだが、とにかく目につく。例の会見が盛大な「失敗」に終わったあの人の記事。そう「渡部○」!うっとしい。興味ないけど、ついつい読んでしまうじゃないか。するとまぁ、すごい。こんなにも「化けの皮」を剥がされた芸能人がかつていただろうか?
最も興味深かったのは記事そのものではなく、「コメント」である。世の中の人がこんなにも「裏」を読むようになったのかと感心した。気になった「コメント」を引用しつつ、同時に最近はまってる漫画の一つ「JKハルは異世界で娼婦になった」を当事者たる「渡○建」さんにオススメしていきたい。
1:「男」の思い上がりと勘違い
まずは以前、当サイト「おすすめ大人の異世界漫画」で紹介した「JKハル」の概要を引用させてもらう。
掲載誌 | ututu(web配信コミック) |
作者 | 原作/平鳥コウ(ひらとりこう)作画/山田J太(やまだ j た) |
期間・完結 | 2019年6月〜連載中/既刊3巻 |
前作品・他作品 | 作画/山田J太……「あさっての方向」(全5巻・2006年アニメ化) 「エコエコアザラREBORN」チャンピオンREDで連載中〜既刊1巻 |
PV(youtube) | 【公式】ututu https://https://kuragebunch.com/series/ututu |
ututuとは? | 「傷つく者こそ強くなる」を合言葉に売春、不倫、虐待、家族、男女など重いテーマを題材にしたwebマンガの新レーベル |
娼婦について | 性的サービス業に従事する女性。売春婦と呼称したりもするが日本は「売春防止法」(1956年)によりその存在自体が違法。オランダのように国が認めたセックスワーカー「公娼」も世界には存在する。古くは「遊女」現代なら「風俗嬢」が一般的な呼び名。2019年で全国に登録されたソープ店は1222店舗あり、その営業はグレーゾーン。「売春」のための場所を提供するのは違法のため、個室内のサービスはあくまで「女性の裁量」に任せている、という体(てい)で営業している。いわく、個室で出会った男女が盛り上がってその流れで〜らしい。バカじゃないのか? |
言葉 | 「時には娼婦のように淫らな女になりな」─なかにし礼(1978年) |
1行あらすじ:
女子高校生・小山ハルは日本から異世界に転移、居酒兼「娼館」で働くことに。
ここがポイント:
JK×異世界×娼婦=これが私の生きる道!女子高校生の「小山ハル」はある日トラックに轢かれ亡くなった。と思いきや異世界に同級生の「千葉セイジ」と共に転移……。異世界お決まりのチート能力はもらって無いし、保護してくれる優しい人格者もいない。生きていくためには稼がなければいけない。手っ取り早くできることといえば……。
⑴小山ハル──とある事情で男性経験豊富な「女子高生」。異世界はよくわからないし、チート能力ももらっていない彼女にとってこの世界はかなり過酷。仕方なく酒場兼娼館で働き始めるが元いた世界の自分とのギャップに泣きそう。だからこそ、「明るく振る舞い」自分を奮い立たせている。異世界の男尊女卑はびこる常識にウンザリしている。
⑵千葉セイジ──ハルと一緒に異世界転移してきた「同級生」。スクールカースト的にはてっぺんと底辺の関係だったらしいがその時からハルに好意を持っていた様子。ハル目線で描かれる千葉の、痛々しく思い上がった勘違い野郎ぶりは、全男性諸君に「我が身を振り直させる」絶好の機会になるだろう。本人はチート能力をもらい異世界を満喫している。
さて、なぜこの漫画を「○部建」さんにおすすめするのか、薄々感づいてる方もいらっしゃるかと思うが、声を大に、はっきり言わせてもらおう。渡部○、あなたは「女性」や「世の中」を舐めすぎている。(いつか痛い目を見るよ、と言いたいけどもうなってるか……。)
以下は複数のYahoo!記事のコメントを抜粋したものだ。前後の文章を載せてないので正確な意図は伝わらないが、この一言が言いたかったんだろうというものを切り取っている。
女性を粗略(そりゃく)に扱う男に怒りが湧いてくる
Yahoo!ニュースより
昔のスタンダード。女性を自分の好きなように扱っても許されると思っている。
Yahoo!ニュースより


自分は「愛されている」だろうから黙って言うことを聞くと思っている。
Yahoo!コメントより
しれっと復帰しても「大丈夫」だろうという下心が透けて見える。
Yahoo!コメントより



2:「プロ」としての最大のしくじり
現代の魔女狩りとして歴史に残るでしょう
Yahoo!オーサー(有識者・専門家)コメントより
水に落ちた犬を叩いているようなもの。いじめと変わらない。
Yahoo!ニュースより
質問にまともに答えないのであればあの状況になるのは予想できていたはず。「イジメられている自分」を見せるのも狙いの一つ。
Yahoo!コメントより
同情票を集めようとしている。お茶を濁してしてこの場を乗り切ろうとしか考えていない。政治家みたい。
Yahoo!コメントより
芸人なら「笑い」の一つでも取りに行くべきだった
Yahoo!コメントより
準備不足。記者会見は勝負の場。プロとしての腕がない。
Yahoo!コメントより




3:「私たち」が学ぶことは
今回の渡部なにがしの謝罪会見の件。その「行為」そのものよりもそれをごまかそうとする「人間性」の方を叩いていた印象だった。恥をかかずにうまくやり過ごそうとする心理。私だって持っているその浅ましい心根を「世間」様は見抜いているんだと肝に命じた。お前の「下心」は全て見透かされているんだとYahoo!コメントは雄弁に語っている。
さらに、今回浮き彫りになった彼の「人望」の無さ。先輩芸人の辛辣なコメントからも普段の行いが「そういうものだった」と証拠づけている。いわく、「人」をみて対応を変える。下に見ている人にはとことん冷たい。鼻をほじりながら話を聞き、仕事の打ち合わせも上の空、など出るわ出るわ。しまいには「秘密」を共有しているはずの関係を持った女性が週刊誌に「情報」を赤裸々に売りさばいている。ここまで手のひらを返される人間も滅多にいない。「自業自得」の見本市みたいな人間だ。
ほんと、忙しくてもイライラしていても、普段の行いは「思いやり」を持って当たろうと思う。ハルだって一緒にお茶した仲の「友達」を売ったりしなかった。たとえ自分が矢面に立ってひどい目にあっても「友達」は守る。そう思われるような人間関係を築きたい。
そして忘れてならないのが「プロ」としての振る舞いだ。泣いたりわめいたり、すねたり逆ギレしたり、「感情」に流されて行動するのは素人だ。今、ここで、「仕事」をする。それが私たち「社会人」としての対応であり責任だ。愚痴なら帰って言えばいい。ここはどこなのか?今一度、己に問い直せ。勝負すべき場所で「不誠実」な対応をすることほど悪手はない。ハルの「娼婦」としてのプロ根性を見習いたい。
そうやって、小山ハルは「東京の女子高生」から「異世界の娼婦」になりつつある自分を、客観視する。試行錯誤してなんとかこの世界に順応しようと頑張っている。迎合ではなく、「順応」。キラキラした毎日が送りたい、そんな目的を胸に抱きながら今日もハルは明るく振る舞い稼いでいる。そこには「気づき」がある。壁にぶち当たり、自分のままでいられない時、ひとは自分自身で「気づく」ことができるかできないかで人生が大きく変わる。甘い目論見が外れ、ことごとく裏目に出てフルボッコにされた「渡部◯」さん。果たして彼は気づくことができるのだろうか?
「思い上がりと勘違い」「女性と世の中を舐めた態度」「プロとしての矜持」。私も肝に命じたい。異世界で成長しつつある彼女に愛想尽かされないような「男」として振る舞いたい。合掌。
~BGM「両成敗でいいじゃない」byゲスの極み乙女