「アルファポリスコミック」は「少年ジャンプ」「サンデー」「マガジン」に比べればマイナーな部類のコミックレーベルだが、大人向けの魔法ファンタジーや異世界転生もの、女性向け恋愛ものなど魅力的な作品が多い。シビアな展開や心理的な駆け引きなど大人もワクワクできる要素が満載だ。その看板作品の一つ『月が導く異世界道中』(2021年アニメ化)を中心に「最後に一つだけお願いしてもよろしいでしょうか」「ゲート 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり」を紹介していきたい

アルファポリスコミックとは

アルファポリスは雑誌連載ではなくネット上で小説や漫画等のコンテンツを連載している出版社である。公式が提供するプロの作品とは別にユーザー(アマチュア)作品も連載している。アマチュア作品でも自由に投稿、閲覧、評価ができ、人気作品はポイントごとに報酬が受け取れる「投稿インセンティブ」が機能している。

【公式サイト】https://www.alphapolis.co.jp/manga/official

 

 

公式の作品は冒頭3話と単行本化されていない最新4〜5話が無料で閲覧できる。個人的には無料閲覧できるものは画像の粗さが気になる(電子書籍版ではきれいになっている)。アルファポリスコミックはジャンプコミック等に比べ単行本化のペースは遅いが、おまけのページや幕間のキャラクターカット、巻末の4コマ漫画が充実している印象がある。

 

 

出版社として創立されたのは20年ほど前である。明治時代から110年以上続く「講談社」、大正時代に創立し2022年に100周年記念を迎える「小学館」、その小学館から4年後に分離し娯楽雑誌に特化した「集英社」など出版界の老舗に比べれば「アルファポリス」の歴史はまだまだ浅い。内容は少年少女向けではなく、大人向けのファンタジー・大人向けの異世界転生・女性向けの恋愛・BL特化などが特徴のレーベルだ。

 

 

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えりのアニメ化が2015年、私がアルファポリスの名前を知るきっかけだった。黒ゴス神官・ロゥリィ(cv.種田梨沙)のねっとりボイスが今も耳に残っている。小説自体も2021年現在シリーズ累計500万部を超えるベストセラー、アルファポリスの看板作品である。

 

 

アルファポリスコミックは同レーベル内小説からのコミカライズが非常に多い。コミカライズされた作品で有名なものは2015年にアニメ化した「ゲート」を筆頭に、最近だと2018年ドラマ化した「居酒屋ぼったくり」、鬼滅の刃で有名になった声優・花江夏樹が主人公の声を務めることになった「月が導く異世界道中」がアニメ制作中、2021年放送を控えている。

 

「月が導く異世界道中」

 

掲載誌 Webサイト「アルファポリス」【公式】https://www.alphapolis.co.jp/
作者 漫画:木野コトラ【作者Twitter】https://twitter.com/kotoraex

原作小説:あずみ圭(けい) 原作イラスト:マツモトミツアキ

作品来歴

【Wikiより】

 

【公式】https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/48000051

2012年「小説家になろう」で発表されたあずみ圭の作品がアルファポリスの「ファンタジー小説大賞」に選ばれ2013年に書籍化。2015年に木野コトラがマンガ化、2021年に制作『C2C』によりアニメ化した。ちなみに『C2C』だと個人的に2017年の「終末なにしてますか〜」が好き。2021年2月現在、小説は外伝の8.5巻を含めると既刊16巻、漫画は既刊8巻が発売中。

 

1行あらすじ:「若、世直しですぞ!」「若様♡」「‥‥おおぃ、マジか!」

 

      

 

公式のあおり文:神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー

 

 

ここがポイント:タイトルの「月が導く〜」は主人公・真の召喚時に仲介役となった日本の神さま月読命(ツクヨミノミコト)のことである。

 

 

加護を与え身の上を気遣ってくれたツクヨミ様。異世界の女神に手酷く扱われ、世界の果てに飛ばされた際にもフォローしてくれたのがツクヨミ様だ。

 

 

「この先は自由に生きよ」と真にエールを送ってくれるなど、天照(アマテラス)須佐男(スサノオ)の3姉弟の真ん中だけあって慈悲深く、苦労人なところがある。神話でも裏方ながら色々フォローしてくれるいい神様である。

 

いまのところ、漫画でのツクヨミ様の出番はこの最初の1話だけである。真との交信に力を使い果たし眠りについてしまうのだ(その辺も神話をなぞっている)。

 

キャラクター紹介:異世界で生きることになった主人公の旅道中には愉快な仲間たちがどんどん増えていく!

 

 

深澄真(みすみ まこと)

弓道部所属の高校2年生 

異世界に勝手に召喚され、理不尽な理由で世界の果てに捨てられた幸薄い少年。自己評価は低くぼーっとした雰囲気と外見だが、わかる人にはわかる謎の安定感と実力を持つ。幼いころ虚弱体質で死にかけることが多く、一人で何でもできるようにと鍛えられた。生来の不運と人の良さから異世界でトラブルに巻き込まれる。その度に仲間が増えていくが、真の周りではオークや竜、大蜘蛛、ドワーフ、リザードマン、アラクネなど「人外祭り」が起こっている。本人は温厚で欲がなく、チート級の能力もあれば使う程度の認識で、従者たちをやきもき(ハラハラ)させている

 

 

巴(ともえ)

異世界で最初に真の従者になった(りゅう)

時代劇にかぶれており侍の格好をしている。ポジションでいうと姉御(あねご)。真を若様と呼び、どこぞのご隠居のごとく世直しの旅を企んでいる。上位竜の一柱らしく実力は世界トップレベルだが、その巴をもってしても真(まこと)の実力は底知れないらしい。真の動向を楽しみにしつつ、細かいフォローをいれ、その成長を姉のように見守っている。と同時に、時折りみせる真の力や鋭さに「畏敬の念」を抱いている。

 

 

澪(みお) 

2番目に従者の契約を交わした大蜘蛛(おおぐも)

ちなみに戦闘後のどさくさに紛れての契約のため真の了解は得ていない。ポジションでいうとヤンデレ妹。もとがバーサーカー状態の魔物のため味や食材に頓着せずなんでも食べる。真に手料理を振舞いたいという萌えポイントを持つが、犠牲者は鍋の取っ手工業用機械油を食わされているので命がけである。真曰く、初めて見たものを親のように慕う「刷り込み」で、僕を慕っているのだろうとのこと。本人は寵愛を得るためアプローチをかけているが真が朴念仁のためスルーされ巴に笑われている。

 

 

識(しき)

直接契約の3番目の従者もとリッチ(不死者)

ポジション的には親戚の苦労人のお兄さん。漫画版では6巻で初登場しそれなりの強敵感を漂わせていたが、真の規格外の力にあっという間にやられる。魔法や異世界の知“識”に長け、巴や澪に比べ常“識”的であるという意味でその名がつけられた。澪からは「水増し従者」などと言われぞんざいに扱われている。真にとっては一番気安い関係の従者であり、本人も忠誠を誓っている。暴走しがちな巴や澪と比べて物腰が柔らかく安心感があるが、主人である真への敵意や侮蔑にはブチ切れ攻撃的になる一面もある。

 

 

ほかにもハイランドオークの「エマさん」やアルケーの「アキナ」、森鬼の「アクア&エリス」など沢山の仲間が増えていくのもこの物語の楽しいところだが、主人公たる真(まこと)の心労もどんどん増えていく。勇者として召喚された使命は女神の勝手な都合で破棄された。よって主人公・真はフリー。本人は旅をしながら異世界出身である両親の軌跡をたどり、人と交流していきたいらしい。

 

 頼れる従者たち?

 

しかし、女神の呪いで人族と言葉が通じない上に、規格外の力を身につけてしまったせいでトラブルに巻き込まれる。商人として人と交流しつつ、異世界の魔法学校に通おうとするも魔族と勇者の戦争に巻き込まれ、とばっちりで命を狙われるなど、若様の異世界道中は楽じゃない──がんばれ!若様!

 

最新8巻では無敵チートと思われていた若様が絶体絶命の大ピンチ!

 

1話完結
絵がキレイ
リア充 若様は美人に好かれるけど苦労が多そう。
個性的なキャラ

 

 

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

 

 

掲載誌 Webサイト「アルファポリス」【公式】https://www.alphapolis.co.jp/
作者

小説:鳳ナナ イラスト:沙月(既刊2巻)

漫画:ほおのきソラ(既刊2巻)

作品来歴

【Wikiより】

原作小説は2018年に投稿サイトに発表されたものが同年アルファポリス内の女性向けライトノベルレーベル「レジーナブックス」から書籍化。2019年にコミカライズ、2020年に「レジーナコミックス」から第1巻が発売された。

【公式】https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/665000279

 

一行あらすじ:「最後に、あなた達をブッ飛ばしてもよろしいですか?」

 

公式あおり文:「とっておきのザマァを拳で差し上げましょう。」

 

ここがポイント:主人公スカーレットは人を殴るのが大好き!けれど、令嬢としての責務を果たすため、鋼の精神でその欲望を抑え、婚約者の横暴に耐えてきた。

 

 

けれど、一方的な婚約破棄を言い渡され公衆の面前で侮辱される。その瞬間、もう我慢しなくていいと彼女は満面の笑みを浮かべ「」を振い始めた!

 

 

幼い頃に彼女に付けられた「二つ名」はどんどん進化していく!

 犬姫

 鮮

(ボクサツヒメ)スカーレット!(今ここ)

 

 

令嬢」‥‥貴族の娘を指す言葉。金髪で髪を巻いてることが多く、語尾が~ですわのイメージ。基本的に生まれ持ったスペックが高くコミュ力もあり慕っている人も多いが、一番欲しいもの(自由・恋人才能など)だけは手に入らないという謎の業を背負っていることが多い。

私が思い浮かべるのはガラスの仮面の姫川阿弓(ひめかわあゆみ)さん。昨今の「悪役令嬢成り上がり」ブームを鑑みるに、世の中の女の子たちは天性の才をもつシンデレラガール・北島マヤより、ポジション悪役令嬢の姫川アユミを応援していたんだなと思う。与えられたモノではなく自分の力で道を切り開く努力家アユミさん、圧倒的な才能に打ちひしがれ白目を剥くアユミさん、それでもこのままでは終われないと再起を図るアユミさん、「敗北・挫折・絶望」から立ち上がる不屈の精神を持つアユミさん、そんな彼女に全国5000万人の少女漫画ファンは共感するのだろう。

 

 

淑女」‥‥おしとやかで品のある女性。言葉遣いや身だしなみ、ひとつひとつの所作がきれい。レディース&ジェントルメンは日本語で言うところの紳士淑女。

 


ここだけ見ると普通の少女漫画なんだけどなぁー……

 

 

 

キャラクター紹介:主人公のスカーレットの周りには乙女ゲーよろしく様々なタイプの美形キャラが揃っている。しかし、彼女が拳の封印を解き放つと──ある者は嘆き、ある者は呆れ、ある者は大爆笑している。

 

 

拳で語る「武闘派令嬢」の前には恋の駆け引きや甘い愛の言葉など通じない、今宵もスカーレットの拳は血に飢えている!

 

 

スカーレット婚約破棄された悪役令嬢?学園において「氷の薔薇(ばら)」と呼ばれるほど美しく凛とした銀髪の令嬢。眉目秀麗、品行方正、成績は学科、実技ともにトップ、非の打ち所がない彼女には悩みがあった……そう「人を殴りたい!」殴っても構わない「金と権力で肥え太ったお肉」をサンドバックにしたい!あら、丁度いい…このような辱め、もはや我慢する必要はありませんわ──それでは最後に一つだけお願いしてもよろしいでしょうか?

 

 

 

スカーレットの可憐な舞(撲殺劇)。そこからはクラシック音楽が聞こえる。花が咲いたように満面の笑みを浮かべるスカーレットの背後にチャイコフスキーの「花のワルツ」がかかっている。

指揮:吉田裕史https://www.youtube.com/watch?v=XgtboV5Ycnw

 

 1カメ

 2カメ、3カメ
(4カメの映像は単行本2巻第11話を読んで確かめよう!)

優雅に、可憐で、弾むようなステップを刻み、軽やかにターンする。そんなスカーレットの「ダンス」に呼応して舞い散る赤い花びら‥。幸福な気持ちになりながらも何故か「笑い」が止まらない。

 

 

屍の山に淑女のように腰掛けるスカーレットに笑えばいいのか、ドン引きしたらいいのか、感情がよくわからなくなるが、これだけは言える。「なんかカッコいい!

 

 

ジュリアス

王国の第一王子。乙女ゲーで言えば一番人気のメインキャラ。顏も頭も良く、女性に優しいという外面から予想される通り、高スペックな自身の能力を持て余し人生に退屈している系の腹黒王子。幼い頃から、ほかの令嬢とは違う雰囲気を放つスカーレットに目をつけていたらしく「最高のオモチャ」と彼女をからかい楽しんでいる。王子としての仮面を煩わしく思っており、淑女の仮面をかぶったまま破天荒な行いをするスカーレットに心から惹かれるそぶりも見せる。

 

レオナルド主人公の、王子の部下。黒髪長髪のサラサラヘアーだが上司と妹のやらかしに心労でハゲそう。妹が(人を殴り殺さないか)心配で胃薬(いぐすり)が手放せない。妹の将来を憂いていたが、王子と婚約したと聞き喜んでいる。しかし、早く気づいたほうがいい。あなたの妹はいつか王子もぶん殴る。

 

ナナカ
庇護欲をそそるケモミミ男子。メイドに変装して主人公の命を狙った元諜報員。彼にかけられた呪いを時間逆行で解除するなどスカーレットは特別な魔法も使えることが判明。(副作用もある)──その魔法を人を直接「殴る」ための強化に使うことからも彼女の「人を殴りたい欲」が相当なものであることがわかる。ナナカは獣人族なので犬(わんこ)に変化できる。もふもふもできる。

 

 

・コミカライズ担当の「ほおのきソラ」先生が描くスカーレットがとにかく素晴らしい!生き生きとしていて、線に色気がある。少女マンガの絵柄で描かれるあんなにもキレイで激しい顔面パンチシーンは今まで見たことがない。

 

 バイオレンス

セクシー!!

 

ジャンル的には「ファンタジー(魔法)・悪役令嬢・ザマァ」とあり、読者からはスカッとする!カッコいい!などと評価されている。初めて読んだとき私は思わず「その手があったか!」と快哉を叫んだ(ちなみに日本では人を殴ると「暴行罪」や「傷害罪」になるので、スカーレットのようにちゃんと「法に訴えられないぐらいの悪人」を殴りましょう。)

 

 

個人的にはスカーレットが築き上げた惨状に対して、レオお兄様が化鳥のように上げる「あぁ------ッ!」という断末魔の叫びが好き。がんばれ、お兄様!

 

 

・美麗な絵とともにスカーレットの名言を堪能してほしい。

 

「ムカついた方を殴る、これは淑女の嗜みですわ」

ナナカに対して(1巻より)

「私のお肉 とっちゃ、めっ!ですよ?」

王子の腹心・シグルドに対して(2巻より)

「ようやくお会いすることができましたね‥‥
私の拳の思い人(サンドバッグ)」

悪徳貴族の親玉・ゴドウィンに対して(2巻より)

 

はい、可愛いスカーレットいただきました!「屍の山」の向こうで、返り血をほっぺに付けた、可愛い女の子♪はっはっー‥‥怖いっ!

 

1話完結
絵がキレイ
スカッとする
スカーレット 可憐な全身凶器、寄らば殴る

 

 

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

 

彼の地にて斯く戦えり(かのちにてかくたたかえり)とは遠い異国でこのように戦いましたよ、の意味。──異世界でドラゴンぶっ飛ばしたぜ!と読み変えても良い。

 

掲載誌 Webサイト「アルファポリス」【公式】https://www.alphapolis.co.jp/
作者

小説:柳井たくみ 

イラスト:Daisuke Izuka /全10巻(文庫版は20巻)

漫画:竿尾悟(さおさとる)/既刊18巻〜(2021年2月現在)

作品来歴

【Wikiより】

【公式】https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/138000030

2006年から投稿サイトで発表されていた作品が2010年にアルファポリスから書籍化。2011年にコミカライズ、2015年にアニメ化する。2016年に小説は完結、2017年に「シーズン2・海上自衛隊編」が始まる。2021年現在シリーズ累計500万部を超えるアルファポリスの看板作品

 

一行あらすじ:「我が国は門(ゲート)の向こうに自衛隊を派遣します。」

 

 

公式あおり文:超スケールの<異世界×自衛隊>ファンタジー

 

全軍、突撃ーーー!!

 

撃てーーーーー!!

 

ここがポイント:自衛隊がファンタジー世界で活躍する話。VS中世の剣と盾の軍隊。VS火を吐くドラゴン。魔法に神様、なんでもござれ。現地の民間人を無償で手助けする自衛隊員の姿も誇らしい。災害派遣時は大変お世話になりました。ありがとうございます。

 

怪獣VS自衛隊

 

 アパッチの機関銃が火を噴くぜ!

 

 

110mm対戦車弾LAM(ラム)を喰らえ!

 

 

 

 

避難の最中、馬車が泥にはまり、困っている民間人を助けるシーン。助けを請われなくとも自ら動き、すぐさま組めるチームワーク。日本でも「災害派遣」を通してたくさんの人がお世話になっている自衛隊。彼らの活動はあくまで任務として、公平に行われる。

 

 

2021年、自衛隊のみなさま、本当にありがとうございました。m(_ _)m

 

 

キャラクター紹介:登場人物がとにかく多い。自衛隊関係者、政府関係者、ゲート(門)の向こう側の住人たち──ネコミミ・ウサミミ・帝国連合国貴族皇女派・第一王子派、さらには神様の陣営なんかも出てくる。最初に漫画やアニメから入って小説を読んだ方がキャラクターたちを覚えやすい。ここでは私が好きなキャラを一言で紹介していきたい(cv. はアニメ版の声優)

 

伊丹(いたみ):(cv.諏訪部順一)

 33歳のオタク自衛官

 


テュカ:(cv.金元寿子)

  165歳の金髪エルフ

 

 

レレイ(cv.東山奈央)

  15歳の天才魔導士

 

 

ロウリィ:(cv.種田梨沙)

  961歳の黒ゴス亜神

 

 

ヤオ:(cv.日笠陽子)

 315歳の男運がないダークエルフ

 

 

ピニャ:(cv.戸松遥)

 19歳の腐ってしまった皇女

 

 

テューレ:(cv.小清水亜美)

 復讐の元ヴォーリアバニー族長

 

ゲート 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり」 この作品は戦国時代にタイムスリップして補給が受けられなかった「戦国自衛隊」とは違い、ゲートを通じて異世界に物資や人員、迫撃砲や戦闘機を持ち込み、さらには駐屯地(ちゅうとんち)まで築き上げた。

 

 

火力も補給も十分、すわ自衛隊無双か!と思かもしれないが国とか組織が絡むとそう簡単に動けない。そこに自衛隊の中でも「逃げ足に定評がある」「自他ともに認めるオタク」と昼行灯な伊丹耀司(いたみようじ)が送り込まれる。

 

周りに促されながらも伊丹が行動を起こすことでストーリーが動いていく。上官曰く「先陣を切るバカが必要」「伊丹ならやってくれるかも……」とのこと。

 

そんな伊丹だが、ドラゴン退治を懇願されたときはきっぱり断った。

 

やってやればいいじゃないかと煽る上司に対して伊丹はこう返す。任務ならともかく、俺の勝手に巻き込んで(仲間を)危ない目に合わせる訳にはいかない。自分が自由に出来る命は、自分のものだけだ」と。個人的には伊丹が単なる熱血バカではなく、自分の立場や仲間の将来、後先のことを考えて悩んで、悩んで、悩んだ末に決断しているところが好き。

 

テュカを救うチャンスは今しかない‥‥伊丹は彼女を「救う」ため決断する─!

 

1話完結
絵がキレイ
自衛隊の活躍
伊丹+3人娘+1 さぁ、炎龍退治だ!

 

 

 

 

 

 

 

主人公たちの力

 

「月が導く異世界道中」の主人公・深澄真(みすみまこと)には胆力(たんりょく)がある。目の前でとんでもないことが起こっても冷静に対処できる精神力を持っている。年頃の男子高校生らしくウブな反応を見せたり、愚痴ったりもするが謎の安定感と実力をもつ。その辺が魅力になって、元居た世界では一部の女子にモテていたのだろう。

 

最後に一つだけお願いしてもよろしいでしょうかの主人公・スカーレットにはギャップがある。淑女然としたままバッタバッタと悪徳貴族たちを殴り飛ばしていく様は見ていてスカッとする──美しく優雅で氷のようにクールな彼女が振るう凄まじい暴力。ドン引きすることなかれ、そこには可笑しさがあり、手を叩いて喝さいを浴びせたくなる痛快さがある。

 

「ゲート 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり」の主人公・伊丹耀司(いたみようじ)には義侠心(ぎきょうしん)がある。普段の不真面目な態度、「趣味に生きると公言する姿からは想像できないが、他者を思いやり、困難に立ち向かう勇気を見せる。能ある鷹は爪隠す、やるときはやる男だ。(やらないときはまったくやらないが……

 

このように主人公たちにはタイプは違えど、私たち読者を惹きつけるがある。
大人になって、少年マンガのように気合と根性だけで道が開けるほど「世の中」は甘くないと知った。少女漫画のようにヒロインを救ってくれる王子様や都合のいい展開は「現実」には起こらないと実感した。けれど、それでも「何か」信じているものがある。逃げてもいいが、立ち向かわねばならない時が来る。自分の手で決着をつけ、区切りを入れ、「」に向かうためのきっかけを求める時、アルファポリスコミックの主人公たちの「力」を思い出してほしい。


シビアな現実に青い理想を抱えて挑むとき、深澄真の胆力を、スカーレットのギャップを、伊丹耀司の義侠心を参考にしてほしい。どうにもならない、諦めるしかない状況でも、彼らの言動から何か閃き、もしかしたら「道」が開けるかもしれない……少年少女のままでは「足りない」あなたへ、「アルファポリスコミック」をぜひおすすめします。(^o^)

【公式Web漫画サイト】https://www.alphapolis.co.jp/manga/official

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